最高品質とキュアリング

バニラビーンズとは?

バニラビーンズは、バニラ属(Vanilla)に属するつる性植物の種子鞘で、特にバニラ・ プラニフォリア(Vanilla planifolia)が最も広く栽培されています。バニラはサフランに次ぐ高価な作物です。栽培には手間がかかり、植え付けから収穫まで 4年ほどかかります。また、バニラの花は一日しか開花しないため、受粉は手作業で行われます。これにより、バニラは世界で最も労働集約的な農作物の一つとされています。

最高品質の収穫

バニラの開花:

バニラの花は、本体のバニラの木が大株に成長してくれないと咲きません。
つまり、花が咲くまでの栽培期間が長く、バニラビーンズの実をつけるまでの期間は約3年以上かかります。
花は一日1〜3輪しか開花せず、通常は朝5〜6時で開花します。 

花の寿命は短く、午前中に満開になるとお昼には萎れてきま す。わずか一日のみの開花です。
この僅かなタイミングで受粉させてバニラビーンズを実らせるのです。

バニラの受粉:

バニラの花の構造は特殊なため、自家受粉できません。
また元々花には香りがないため、昆虫を引き寄せて受粉することも困難です。

小さなハチとハチドリが受粉を完成させる地域もありますが、現在、ほとんどの地域で人工受粉させます。

バニラ豆の形成:

受粉が成功すると、豆は約1ヶ月ほどで形成されます。
この時の見た目は緑色でインゲンのような形をしています。
その後、7〜8ヶ月ほどかけて成熟します。

バニラ豆の収穫:

鞘の色は濃い緑色から淡い緑色に変化し、鞘の端はわずかに黄色になります。
長い月日をかけて成熟した鞘は、全て人の手で収穫されます。

こだわりのキュアリング

キュアリングとは、バニラ独特の香りを引き出すためにバニラを成熟させる工程のことです。

最近は機械でキュアリング出来るようになりましたが、
弊社ではオーガニックのバニラは、やはり自然の力でキュアリングしたいと考えています。

成熟前の未熟な莢を採取した後、熱湯にさっと漬け、昼間は天日干し、夜は缶などに密閉して毛布で保温、翌日また太陽の下で天日干し、夜は密閉保温、という作業を毎日毎日、およそ2~3週間繰り返してゆっくり発酵・熟成させていきます。

キュアリングの工程が進むにつれて、最初は緑色だったバニラの鞘はやがて黄色、茶色と徐々に色を変え、最後には焦げ茶色のいわゆる『バニラビーンズ』へと変身を遂げ、ついにあの甘い芳香を放つようになっていきます。

長い月日をかけて育成・キュアリングを経たバニラビーンズ。
弊社では一本ずつ検品・選別しておりますので、安心してお使いいただけます。

一人でも多くの方が笑顔になりますように
最高品質のバニラビーンズをお届けします。